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ニューヨーク・フィルハーモニック 2018来日公演(pf. ユジャ・ワン)

2018年3月13日 (火) 19:00 開演 (18:30 開場)
会場:サントリーホール

出演
オーケストラ: ニューヨーク・フィルハーモニック 
指揮: ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン 
ピアノ: ユジャ・ワン 

 

プログラム:
ブラームス: ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
ストラヴィンスキー: バレエ「春の祭典」
アンコール:
シューベルト/リスト編曲:糸を紡ぐグレートヒェン(ピアノ・アンコール)
メンデルスゾーン:無言歌集 op.67-2 失われた幻影(ピアノ・アンコール)
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』からワルキューレの騎行
1年半ぶりのユジャ・ワンでした。サントリーホールも久しぶり。
あまり予習する時間もなく臨んだピアコン1番と春祭でしたが、終始オーケストラとピアノの音に釘付けでした。。
ブラームスのピアノコンチェルトは実は2つとも聴いたことがありません。vlnコンチェルト(D-mor)の方は2度ほど聴いたことがあるのに。第一楽章は同じ主題が何度も繰り返される曲で、時として飽きてしまうことがある曲、という風にどこかで読みましたが、そんなことは全然なく、どんな風に主題が変化をつけて弾かれるのかがとてもスリリングでした。譜面の決まっているクラシックのはずなのに、ある意味ジャズ的というか。。ユジャ・ワンは本当に様々なレパートリーを弾きこなしていて凄いです。この曲の別の演奏を聴いたことがないので相対的な感想は言えないのだけど、技巧的に難しい曲であっても音の粒を揃える、緩急のつけ方、曲の理解、オーケストラとの呼吸などどれをとっても素晴らしかったと思います。。
アンコールも2曲弾いてくれました。超絶技巧を弾くのかなー、と思っていたけれど、どちらも静かにたたみかけるような曲。グレートヒェンは大好きな曲なので聴けて良かった^^相変わらずスタイルも崩れないし、かっこいいなー、と思いました。。
そして春の祭典。。これは本当に凄い曲だった。コンチェルトから管も弦も人数が追加されて、サントリーホールの舞台に100人程が所狭しと乗っていました。予習もそんなにしていなかったし、どこで終わるのとかもよく分かっていなかったのだけれど、約35分間呆然と聴いている間に音楽が終わってしまった感じ。よく分からないけど、なんだか物凄い音楽。楽器がそれぞれ即興音楽をはじめたかのようにばらばらに始まる出だし、中盤の爆音、の後の静寂。。ロシア人の春のイメージってなんだか凄まじい。購入したプログラムによると、「ロシアでは冬が厳しすぎて春の神様というのも荒ぶる性質を持っている」みたいな文章が印象的。ロシア人の持つ詩的な世界・神話の世界・自然への感性には圧倒されます。また、「バレエ音楽」であるという点も、人間の身体表現と深く結びついた音楽なのかなぁ。と思いました。ブーレーズが書いたという「ストラヴィンスキーは生きている」という論文も気になりました。
チケットがお高いせいか皆まじめに聴いていて好感がもてました。アメリカ人?の招待客?もちらほら。久々に良いクラシックコンサートを聴いた。

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