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(2017年10月31日更新)「魔笛」鑑賞予習用(2017年12月MET ライブビューイング)

【魔笛について】

ドイツ語の原題はDie Zauberflöte(ディー・ツァウバーフレーテ)、英語だとThe Magic Fluteと訳されます。「魔笛」というとなんだか禍々しいので、「魔法の笛」の方が題名の日本語訳としては合っている気がします。作曲者はモーツァルトです。モーツァルトが作曲した最後のオペラです。舞台は、古代エジプトっぽい架空の世界だそうです。

 

あらすじや舞台設定など、簡単には説明できない不思議な部分が多く、「魔笛の謎」に関する研究の本が何冊か出ているほどです。

言語はドイツ語で、歌だけでなくセリフっぽいト書きが多いのも特長です。

 

【演出について】

ミュージカルライオンキングなども手がけるジュリー・テイモアの演出です(METでは2006年初演)。

主役のタミーノ王子が何故か中華っぽい格好をしていたり、動物や背景にカラフルな大道具が使われ、3人の魔女や天使も絵本のように可愛らしい世界観から創造されています。↓こんな感じとか

 

 

【魔笛 登場人物紹介】(*写真はMETの公演から。同じ衣装ですが、出演者が違います)

タミーノ・・・とある国の王子。テノール。

パミーナ・・・夜の女王の娘。ソプラノ。

 

パパゲーノ・・・鳥刺し(Vogelfang、虫などを使って鳥を捕まえる職業のこと。童話の中などによく出てくる)。バリトン。

 

夜の女王・・・パミーナの母親。ソプラノ(コロラトゥーラ)。

 

三人の侍女:夜の女王の配下。冒頭で王子を蛇から救出する。ソプラノ。

パパゲーナ・・・パパゲーノの相手役。ソプラノ。

ザラストロ・・・神官。バス。

 

三人の子供/モノスタトス

 

【超簡単なあらすじ】

王子タミーノが夜の女王の娘パミーナを救出するために、鳥刺しパパゲーノのともに神官ザラストロのいる神殿へと向かう。

お互いに一目ぼれしたタミーノとパミーナは、ザラストロ試練を魔笛の力を借りて乗り越える。

パパゲーノも魔法の鈴の力を借り、伴侶パパゲーナを見出し、更に襲ってきた夜の女王の一団を撃退し、無事大団円。


【あらすじ】

【1幕】

舞台はエジプト風の架空の世界。どこかの国の王子であるタミーノは、大蛇に襲われているところを夜の女王の配下である3人の侍女に助けられる。夜の女王の娘であるパミーナを、神官ザラストロから救出するように依頼されたタミーノは、鳥刺しパパゲーノの共に神殿へと向かう。女王からタミーノは魔法の笛を、パパゲーノは魔法の鈴をそれぞれ受け取る。

魔法の笛の力で呼び合ったタミーノのパミーナは、お互いを一目見て愛し合うようになる。更に、神殿でザラストロと対面したタミーノは、パミーナとの愛を勝ち取るために試練を受けることを約束する。

 

【2幕】

タミーノの第一の試練は「沈黙」を通すこと。ザラストロの城へ夜の女王がやってきて、娘であるタミーナにザラストロを殺すようにナイフを渡す。躊躇するタミーナは沈黙を貫いているタミーノを誤解し、もう彼の愛が消えてしまったのかと考え自殺しようとするが、3人の子供に助けられ、お互いの愛を確認する。二人は愛と笛の力によって火と水の試練を突破する。

一方、パパゲーノも長年の夢であった伴侶・パパゲーナを見つけ、結婚して沢山の子供と幸せに暮らすことを誓う。

そこへ、夜の女王が三人の侍女とモノスタトスを乗り込んでザラストロを襲うが、あえなく失敗して滅ぼされてしまう。ザラストロの一団は勝利の喜びに歌い、僧侶たちのコーラスの後、閉幕。

 

【歌い手のパート毎の役割】

オペラの主役は女性の場合ソプラノが、男性の場合はテノールが務めることが多いです(例外はビゼーのオペラ「カルメン」。主役はカルメンシータですが、彼女の役は、メゾ・ソプラノが担当します)。例外は多々ありますが、サブ的な役割の女性キャラはアルト、年をとった父親・威厳のある役などは一番低音を歌うバスが務めることが多いです。

 

「魔笛」では、王女パミーナがリリコ・ソプラノで母親の夜の女王がコロラトゥーラ・ソプラノです。オペラでは歌手の年齢ではなく、声で配役が決まるので、パミーナよりも夜の女王がだいぶ若かったりすることもままあります(オペラでは王子と言っても妙齢のおじさまが登場したりしますが、その辺は文字通り目を瞑りましょう!笑)。

 

*声の高さなどでの分類ではなく、声質や歌う楽曲などによって分類されます。下記のサイト様で、声質と役柄などについての分類が詳しく載っていますので、どうぞご参照下さい。

声と役柄の関係オペラペラぺらというサイト様です

 

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【有名なアリア】

1.「おいらは鳥刺し」(1幕序盤)

 

鳥刺しのパパゲーノが登場し、歌う。鳥を狩りながら愉快に暮らしているけれど、結婚相手となる女の子も探しているのさ、という感じの歌詞。笛の音が挿入されるのが印象的。※結構有名な曲で、子供用携帯の着信メロディになっているのを聴いたことがあります。笑

 

Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=RhGx4dJsMRg

対応日本語:http://aktennotiz.jugem.jp/?eid=252

 

これはオペラではないですけど・・・面白いので・・・(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=Fb7jwlkscRY

 

2.「なんと美しい絵姿」(1幕前半)

パミーナの絵姿を観て、恋に落ちてしまったタミーノが歌うアリア。

もしこの絵姿の女性が目の前にいたならば、私は恋に落ち、その人を抱きしめるだろう、と歌う。

 

Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=I8_IyKKj4nw 動画はオペラシーンからの抜粋ではありませんが、ドイツ出身で実力もあり、二枚目で有名なヨナス・カウフマンです。

対応日本語:http://aktennotiz.jugem.jp/?eid=253

 

3.「愛を感じる男の人達には」(1幕終盤)

パミーナとパパゲーノの二重唱。愛の素晴らしさを語り合っている。

 

Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=AYTmKZDTs68 ※動画はMETからの抜粋なので衣装と演出が同じです。

対応日本語:http://aktennotiz.jugem.jp/?eid=254

 

4. ☆☆☆「地獄の復讐は我が胸に燃え」(2幕前半)

娘パミーナに対し、夜の女王が「ザラストロに復讐を遂げないのならば、お前は私の娘ではない」と歌う、魔笛の中で最も有名なアリア。超ハイトーンソプラノで怒りを表現する夜の女王。正直このオペラはこのアリアに全てもってかれます。笑

 

Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=dpVV9jShEzU

対応日本語:http://aktennotiz.jugem.jp/?eid=250

 

5.☆☆「ああ、私にはわかる、それがもう消えてしまったことが」(2幕中盤)

タミーノの愛が消えてしまったと信じたパミーナが歌うアリア。とっても美しい曲です。動画はオペラの抜粋ではありませんが、私の大好きなBarbara Bonneyが歌っています。

 

Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=dmHyA4WsJAM

対応日本語:http://aktennotiz.jugem.jp/?eid=251

 

6.「パ、パ、パ」(2幕終盤)

パパゲーノがパパゲーナを見つけた時に、二人で歌う二重唱曲。

これからは二人で幸せに暮らしましょう、とお互いの名前を呟きながら歌う一曲。

 

Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=87UE2GC5db0

対応日本語:http://aktennotiz.jugem.jp/?eid=255

 

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参照サイト:https://www31.atwiki.jp/oper/ 「オペラ対訳プロジェクト」, wikipediaなど。

読売テレビのこのサイトも見やすいです→http://www.ytv.co.jp/kob-japan2018/outline/index.html

 

 

 

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